印刷とは
弊社では、プロダクト製品に関し対応できるよう、シルク印刷等の技術を提供しております。
印刷方式
シルクスクリーン印刷
シルクスクリーン印刷は、枠にメッシュ(網)を張り、印刷する形状にレジスト処理をした版から、 メッシュを通してインクを押し出し、被印刷物にインクを転写する印刷方式です。
塗膜の厚みを得やすく、被膜の耐久性や発色が良い事が特徴です。
反面、高精細なフルカラーの印刷などは得意ではありません。
印刷構造が比較的単純な事から、インクなどの物性制限を受けづらく、現在多くの色、機能を持ったインクが開発され、 多様な素材・用途に幅広く用いられています。
また、いわゆる「印刷」と言う分野以外にも「塗布」「コーディング」というような視点から、 多様な分野で技術転用されています。
パッド(タンポ)印刷
パッド(タンポ)印刷は凹版に残ったインクを一旦パッドへ転写し、その後、被印刷物にそのパッドを押し付ける事で、 インクを転写させる印刷方式です。
パッドはゴム弾性(材料はシリコンゴムが多い)を持っているので、曲面や凹凸状などの3次元面への 印刷する事ができます。
パッドの形は様々に成形できるので、突起のあるものの周辺へ印刷する事ができます。
凹版は高精細な製版が可能ですので0.05mm程度の線幅の印刷も可能です。
インクジェット印刷
UVインクジェットプリンターによる印刷も行っております。
インクジェット印刷は、シルクスクリーンやパッド印刷では苦手なフルカラー、グラデーションい印刷を 容易に行う事ができます。
試作品作りやデザインのシミュレーションに大変役立ちます。
製版やインクの調色が不要なので、初期費用の低減も可能です。
プリンターはフラットベッド型を採用しているので、厚み150mmまでの部品へ、また多少の3次元面へも印刷可能です。
そしてUV硬化型のインクは、肉盛り印刷なども行う事ができます。
ただし、印刷する素材によってはインクの密着性が十分ではないものがもあり、印刷品の使用用途や後加工に対しては 注意が必要です。インクの隠匿性や高度な発色を求められる印刷も苦手です。
印刷できる材質・形状
多様な素材へ
シルクスクリーン印刷、パッド印刷は多様な素材への印刷が行えます。
まず金属素材では、鉄、非鉄問わず行う事ができます。
例えば鉄/ステンレス:SECCなどの処理鋼板、ステンレス材はSRS302、430など、非鉄(アルミ、真鍮など)板金加工や切削加工などで多く用いられる材料の製品、そしてこれらの加工品に塗装、メッキなどの表面処理後の製品にも 印刷を行っています。
樹脂材料としてはアクリル(PMMA)ポリカーボネイト(PC)PET、塩ビ(PVC)ABS、ウレタン、スチロール、エポキシ(FRPなど)フェノール(ベークライトなど)PBTなど通常対応しております。
特に金属製品への印刷は、弊社創業当時より行っており、各種金属材料・表面処理品へのノウハウの蓄積を通じ、 高品位な印刷をご提供しています。
樹脂材料では、いわゆる難接着の材料(ポリプロピレン (PP)ポリエチレン(PE)ジュラコン(POM))には条件により 限定されますが、印刷を行う事ができます。
その他の素材
工業製品によく使用されてる材料以外にも印刷を行っています。
実績のあるものとして、ガラスや紙類、皮革、ナイロン布、木などに印刷を行っています。
ご要望の素材への印刷可否がご不明な場合でも、基材をご支給頂ければ、印刷適性のテストを行ってまいります。
さまざまな形状へ
工業製品はその用途によって最適な形状にデザインされています。
そこに文字や意匠を印刷する必要があるのであれば、たとえ複雑な形状であっても、印刷の都合で形状を 変える訳にはいきません。
フィルム状、立体、平面、R面、複合形状など、色々な印刷方法・弊社の経験をフル活用し、 最善の仕上がりとなるように、お手伝い致します。

特殊な印刷
一部、変わった印刷のご紹介です。
・特枠版を使ったスクリーン印刷(段差のある製品の底面への印刷)
・ダブルイメージ印刷(1枚の透明なパネルの上の同じ場所に、2種類の意匠を切り替えて表示させる印刷)
・ノングレア印刷(印刷で反射の映り込み防止)
・光拡散印刷(印刷でも再現可能です)